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生きる力を育てる [9] 感情の表現方法を身につける

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〜子ども達に必要なことそれは「生きる力」〜

暑さ寒さが厳しいこの地域。夏の暑さが収まったと思うとすぐに一年の終わりに近づく感じがしますね。今年はとにかく新型コロナの影響で、生活が大きく変化した一年でした。子どもたちの環境も驚くほどの変化です。大人でも窮屈な環境は子どもたちにとってはどんな影響があるのかとても心配です。アトリエの子どもたちは、元気いっぱいですが、とても心配な状況もたくさんあります。

笑顔がなくなる

マスクで顔が隠れていることで教育現場で困ることが「行動の確認」です。1歳ごろから子どもは新しいことや場所の安全性、行動の善悪を確かめるために、周りの大人の顔を見て判断をします。そして6歳ごろまでに感情や行動の基本を大人の表情から読み取り、学び、世界を確立していくと言われています。今、マスクで顔が隠れているということで、子どもたちの性格や、行動に大きな影響を与えているということを多くの大人の方に知っておいて欲しいと思います。

大人を困らせる子どもたちの行動には意味があります

 では今、大人はどうしたら良いのか? それはとにかく、伝達をはっきりと行うこと。マスクで表情が読み取りにくい今「OK」の時は首を大きく縦にふる、「NO」の時は横にふる。など、子どもに大人の意志を伝える時のアクションをわかりやすくしてあげること。あと不安を減らすためには思いっきりの笑顔でいること。マスクをしているとどうしても無表情になりがち。30年子どもたちと毎日接している私でさえ、無表情の子どもたちと向き合うと、なんとも不安な気持ちになります。小さい子どもたちなら尚更、不安な気持ちになっているかと思います。

善悪、感情の表現をはっきりと

グズる、泣く、怒る、黙る、癇癪を起こす。こんな子どもたちの困った行動には意味があります。ただ、感情に任せた行動しか表現方法を知らないだけなんですよね。アトリエではよく卒業生たちが遊びに来て昔話をしていきます。そんな時によく出るのは「あの時自分はこういう気持ちだった」「でもあの時は気持ちをどのように伝えたら良いかわからなかった」という言葉。そして、私は思います。「ああ、子どもたちの内側の世界はなんて豊かなんだろう。大人はなんて、受け取る力が弱いのだろう」です。
子どもたちの困った行動には2つのパターンがあります。「身体的な苦痛」と「精神的な苦痛」。このどちらかを伝えるために彼らは大人が困る「表現」をして伝えているのです。子どもたちに自分の気持ちや感情をどのように表現したら良いか、表現方法を教えていくこと。これは大人にとって、大切な教育であると考えています。芸術が心の成長に欠かせないのは、この表現方法を身につけていくということであるのです。子どもたちにとって、芸術は成長に欠かせないものである。そんなことを多くの方に知って頂けたらと思っています。

小原村軽トラあんどんまつり

お知らせ

『ゆかいなひきこもり展』開催
11月25日(水)、26日(木)、27日(金)、28日(土)
緊急事態宣言中に子どもたちがおうちで制作した作品などを展示いたします。
会場 アトリエ・フラワーチャイルド
長久手市岩作中島41-1 TEL 0561-69-1493
開催時間
水木金/10:00〜14:00
土/10:00〜18:00
入場無料


【ながわ けいこ】
長久手市岩作でアートスクール「アトリエフラワーチャイルド」を運営。自らの子育て経験や、教室の子どもたちとのふれあいの中で見つけたものごとをFacebookやブログでも語っています。
●ブログ ☆アトリエ フラワーチャイルド☆造型絵画教室 http://ameblo.jp/atelierflowerchild/
●HP http://www.atelierflowerchild.com/

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