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季節の子育て(2)

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文:ながわ けいこ

夏至も過ぎ夏本番!
東海地方の夏は高温多湿。
大人は、早くも、ぐったりと夏バテしてしまいそう!!
皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?
夏本番を目前にして子どもたちは、
一年のうちでもっとも活動的になる季節です。

じっとしていられない、ならば!

夏本番を目前にして子どもたちは、一年のうちでもっとも活動的になる季節です。アトリエの中でも「静かにしなさい」「じっとしていなさい」というセリフが無意味な季節!ならば、いっそのこと、思いっきり身体を使って表現するプログラムを! と五感を使う課題を増やしています。五感というのは聴く、観る、触る、嗅ぐ、味わう。これは人間にとって「生きる力」の源。子どもの頃に身につけておきたい大切なものです。五感を養うことは、普段の生活の中でもできます。今年の夏は、ぜひとも身体で味わう体験を計画してみてはいかがでしょうか?どこかにお出かけする時「今日は風が強いね」「日差しが眩しいね」「お花のいい匂いがするね」など五感を意識できる声かけをすると、感性が育まれます。

絵が上手になる方法とは?

え/あおやま みくちゃん(9歳)

どうしたら絵が上手になりますか?
とよく聞かれますが、それは「体験を増やすこと」とお答えしています。やはり、夏を体験しなければ、「夏の思い出」の絵を描くことはできません。本を読まずに読書感想文が書けないのと同じです。生き生きと絵を描ける子どもは、やはり、日頃からいろんなものを見て感じています。声かけはきっかけ作り。きっと子どもたちからは素敵な発見が聞けると思います。また暑い寒いなどの不快感も大切な体感です。クーラーの効いた室内だけではなく、今年の夏は自然の中に、ぜひ出かけて欲しいと思います。

自然が残る長久手だから。

え/きたがわ たいちくん(8歳)

例えば、夏の風景「海辺」「森の中」「田舎道」「川遊び」「花火」と聞いて、どんな夏を思い出しますか?
砂浜の焼けるような熱さ 
頬を触る潮風 
打ち寄せる波に消えていく足裏の砂 森の中の蒸せ返るような濃密な空気 
カブトムシがいる樹の匂い 
耳元で唸る虫の羽音 
空を突き抜けそうな真っ白な入道雲 
夕立の匂い 
川の水のしびれる冷たさ
こんなこと、体感として思い出せますか?目に浮かびますか?蘇りますか?子どもの頃に体感した思い出は、大人になっても消えることはありません。ぜひとも子どもたちに、五感をフル活動する夏をプレゼントしてあげてください。遠くに出かけなくても、ここ長久手には自然がまだまだたくさん残っています。朝、夕の散歩だけでも、きっと、五感を刺激してくれると思います。心に残る自然の風景を、「自然と共に暮らす」そんな贅沢な環境を、子どもたちのためにも大切に残したいものです。

石鹸絵の具でボディペインティング!

用意するもの
○絵の具・・・ 赤、青、黄色
(水彩絵の具)
○ボディシャンプー
○バケツ(水を入れておく)
水彩絵の具をボディシャンプーに混ぜて石鹸絵の具を作ります。
泡立てたりして、遊びます。
※肌の弱い子は筆などで紙に描くことができます。
※目に入らないように気をつけてください。(ゴーグルが便利!?)
※真水のバケツを用意することをお勧めします。

 

【ながわ けいこ】
長久手市岩作でアートスクール「アトリエフラワーチャイルド」を運営。自らの子育て経験や、教室の子どもたちとのふれあいの中で見つけたものごとをFacebookやブログでも語っています。
●フェイスブックページ
「アトリエフラワーチャイルド」
●HP
http://www.atelierflowerchild.com/