NAGAKUTE ZATTO

自分は必要とされているそんな実感をみんなが持てる社会に！

SIENA スタッフ 伊藤 恒子さん

会うと元気になる。自然とみんなが集まってくる。みなさんの周りにも、そんな魅力的な人はいませんか？
今回ご紹介するのは、まさにそんな女性。明るい笑顔とサービス精神で人を引き寄せ、次々と元気にしていると評判の伊藤さんに会いに、長久手の人気カフェSIENA COFFEE FACTRYを訪れました。彼女が考えるハッピーな社会とは？ パワーの源とは？

x会うと元気になる。自然とみんなが集まってくる。みなさんの周りにも、そんな魅力的な人はいませんか？
今回ご紹介するのは、まさにそんな女性。明るい笑顔とサービス精神で人を引き寄せ、次々と元気にしていると評判の伊藤さんに会いに、長久手の人気カフェSIENA COFFEE FACTRYを訪れました。彼女が考えるハッピーな社会とは？ パワーの源とは？

放っておけない性格

（雑人）手がけたイベントがユニークだと話題になっていますね。
（伊藤さん　以下敬称略）ありがとうございます！ たくさんの方々に楽しんでいただけたようで嬉しいです。
（雑人）昨年の秋にみよし市のショッピングモールで開催された「店inさんは小学生！」というイベントは、子どもの職業体験と障がいのある方の就労支援を同時にかなえるという仕組みが注目されました。
（伊藤）私って、「こんなことがしてみたい」とか「もっとこうだったらなあ…」とか、周りの人の思いや、ふとしたつぶやきを放っておけない性格で。「じゃあこうしたら？」「よし、やろう！」って、浮かんだアイデアをすぐに行動にうつしたくなるんです。
（雑人）障がいのある方の就労支援を始められたのも、そういった性格ゆえに？
（伊藤）最初は、まったくそんなつもりはなかったんです。甘いものが好きで、マシュマロを使ったちょっと珍しいお菓子作りにハマって。お友だちが作り方を教えてほしいと言うので、「いいよ！」「それなら自宅で教室を開いちゃおう！」と（笑）。口コミで生徒さんが増えていく様子がたまたま日進市役所の方の目に留まり、介護施設などで出張教室を開かせていただくようになったんです。そんなご縁がもとで、社会福祉法人で働くようになりました。
（雑人）そこで放っておけなくなることがあったんですね。
（伊藤）はい。私はそこで初めて、障がいのある方たちがどんなお仕事をして、どんな時給で生活しているのかを知ることになりました。私が持っているお菓子の技術で施設のみなさんがもっと楽しくお仕事できて、もっとお客さんが増えて、それで収入アップにつながったらいいなと思ったんです。

お互いハッピーにならなきゃ！

（雑人）その福祉施設の利用者さんが作ったお菓子が、イベントでも大人気だったと聞いています。
（伊藤）マシュマロを使ったお菓子「マシュマロ・ドゥー」は、見た目のかわいらしさから多くの方に喜んでいただけました。その他にもパンやオリジナル雑貨などいろいろなものを作って販売したところ、「施設の方はこんなこともできるの！？」「じゃあ、こんな作業をお願いしたい！」と、さまざまな企業からお仕事の依頼が増えたんです。今ではその施設の支援は私の後輩が引き継いでくれているのですが、お仕事が順調に増えていると聞いていて本当に嬉しいです。
（雑人）この夏、長久手でイベントを開かれるそうですね。
（伊藤）そうなんです！ 今回、イオンモール長久手さんのご協力で、前回よりもさらに内容の濃いイベントを企画することができています。前回のイベントでは子どもたちに仮想のお仕事を体験してもらったのですが、今回はイオンモール長久手さんにあるスペースで販売委託を受けた本物の商品を売るお仕事体験ができるんです。そして、体験の対象は小学生だけではなく大学生にも広げました。
（雑人）大学生も職業体験ができる？
（伊藤）はい。イベントの運営を、出展企業の一社員としてお任せします。学生のうちに「会社で働くってこういうこと」というイメージをリアルに持てたら、就職活動の内容もまた違ってくるんじゃないかと思ったんです。自分の強みと弱みを知ることは実際に職業や企業を選ぶときに役立ちますし、面接でも「学生時代にこういう仕事の経験をしました」と自信をもって自分をアピールできます。
（雑人）ご自身の就活・社会人体験に基づいてのアイデア？
（伊藤）ダメダメだった経験に基づいていますね（笑）。営業職時代、持ち前のサービス精神でお客さんを喜ばせるのは得意でしたが、自社の利益にはまったく結びつかなくて上司に叱られてばかり。仕事はする側と頼む側、お互いにメリットがあるようにという一見、当たり前のことがなかなか大変だと痛感したOL時代でした。でも、その経験のおかげで今、たくさんの方に喜んでいただけるお仕事ができるようになっています。

ご縁が広がると夢も広がる

（雑人）放っておけない伊藤さんが、放っておかれない人になっていますね。
（伊藤）おかげさまで（笑）。SIENAの松田社長とのご縁で長久手で働くようになりました。このまちには私が生まれ育った日進とはまた違った魅力を感じていますし、これから出会う方々との新しい取り組みにも期待がいっぱいです。
（雑人）この夏のイベントでも多くの方とのご縁がありそうですね。
（伊藤）そう願っています。たくさんの方に喜んでいただけるように頑張ります！ こういったイベントを重ねていって、将来的にはもっと大きな会場…たとえばドームのようなところでも開催できるようにしたいです。それで、障がいのある方もない方も、小さな子どもも学生さんも大人も、みんながもっと「必要とされている」という実感が持てる社会にするためのお役に立てたら嬉しいです。

本文中で紹介したイベントが長久手でも開催されます。