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長久手の「喫茶オレンジ」オープン

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「認知症の疑いで在宅ケアにお心を痛めておられる皆様の気持ちが少しでも楽になるように」と物忘れなどの心配がある人やそのご家族、介護や福祉の専門職や地域のみなさんがつどう場として月1回開催される。

ご本人だけでなく

 家族もさまざまな思いがあります。高齢者に限ったことでもありません。体験談を聴くだけでも、安心するかもしれません。家族の関わりを話すだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。
 奥様が認知症という現実をなかなか受け入れられなかった70代の男性は、ご自分の身内のことや自分の気持ちを他人に打ち明けることに、とても抵抗があったそうです。
 「みっともない、というか情けないというか、ねぇ。なんで、自分がこんな目にあわないかんのかっと思いましてね」。なじみのない地域で知り合いもいないことが余計に心の負担になったのかもしれないと、振り返って話されます。

「話す」場所

 奥様が施設に入所したことで、少しだけ時間と気持ちの余裕ができ、認知症の勉強会や家族の集まりに参加するようになって「話す」場所ができたとはいえ、すぐに本音が言えるわけではありません。「家内の様子がちょっとおかしくなりかけた頃の話をしたんです。僕はそんなこと全く身に覚えがないのに、よその知らない女性と歩いてたって騒ぎましてね…。僕は怒ってしまったんですねぇ。受け入れられませんでしたからね。でも、そんな時こそ、『大好きだよ、愛してるよ。』って抱きしめればいいんですよって言われたんです。驚きましたね。そんなこと思いもよらなかった」。長年連れ添った自分の女房に、わざわざ言葉にする必要なんかないと思っていたのだそうです。話す場所には、聴いてくれる人が居る。だから、かたまっていた心のわだかまりも溶ける瞬間があるのでしょう。

ボランティアスタッフのヴァイオリンとギターの伴奏とともに歌声が響く
11月17日(土)長久手市福祉の家1階、ボランティアプラザ活動室1にて開催の様子

「安心して暮らす」って

 他人同士だから気づきあえたりわかりあえたり。お互いの立場は、いつ入れ替わるか誰にもわかりません。どんなきっかけでも、地域で知り合いが増えて、声をかけあう仲間ができれば、「明日の課題は今日の話題」で解決するかもしれません。認知症に限ったことではなく、安心して暮らすコトにつながるような気がします。



[認知症まめ知識]


「オレンジリング」って?

「柿色」をしたオレンジリングは、「認知症サポーター」の目印。「認知症サポーター養成講座」を受講し、「認知症サポーター」になった人に渡される。
江戸時代の陶工、酒井田柿右衛門が作り出した赤絵陶器にならい、日本のみならず世界の至る所で「認知症サポーター」の証として認められればとの思いから作られた。あたたかさを感じさせるこの色は「手助けします」という意味も持つと言われる。

認知症サポーター養成講座についてのお問い合せ
長久手市社会福祉協議会 tel0561-62-4700
長久手市役所 長寿課 地域支援係 tel0561-56-0639


どなたでも、参加できます。

毎月第3土曜日 
午後2時から4時まで
参加費:100円
開催場所:お問い合せください。

ボランティアグループ喫茶オレンジのスタッフがいれる一杯のコーヒーが、心を軽くする魔法薬になったらいいなぁ。

今後の日程: 
12月15日・1月19日・2月16日・3月16日

お問い合せ 
長久手市
社会福祉協議会 
電話0561-62-4700