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生きる力を育てる [3] 自然体験は生きる力を育てる

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子ども達に必要なこ
とそれは「生きる力」

文:ながわ けいこ

日本は大昔から災害の多い国。とはいえ今年は大きな災害が続いています。「生きる力を育てる」をテーマにお届けしていますが、まさに今必要な事ですね。
災害時によく聞く言葉に「絆」があります。これは人と人のつながりが基本。人と関わるコミュニケーション能力は現代社会で最も必要とされている事の一つです。

生きる力とは、
人とつながること

人は一人では生きる事ができない生き物です。自分の気持ちを伝える事から人とのつながりは始まります。しかし、このコミュニケーションが苦手という人が増えています。理由を聞くと「人見知りの性格だから」と。しかし実は子どもの頃から人と話す機会が少ないのが原因ではないかと感じています。アトリエでは子ども達にたくさんの質問をします。これは自分の何気ない気持ちを常に言葉にする事で、自分が何をどう感じるか? どう思うか? そんな「自分の考えを言葉にする力」を養うためです。アートは自分を表現する事が基本ですから!

前回のコラムで紹介をした「フォレスト」でも、最後に1日の感想を言います。「木のぼりが楽しかったです」や「ご飯が美味しかったです」とたった一言ですが、実はこれを最初から出来る子は少なく、始めのうちはお父さんお母さんの後ろに隠れてなかなか言えません。でも何回も何年もくりかえすうちにいつの間にか堂々と話をする事ができるようになります。以前こんな事がありました。3歳から来ていたとても大人しい男の子。小学4年生まで発表できませんでした。ところが5年生になったある日誰よりも先に「今日はご飯が美味しかったです。ノコギリで木も切れて楽しかったです」と大きな声で話始めたのです! 私とママはおもわず顔を見合わせました!

成長には個人差があります。蓄積されたものが完成していくのは16歳から20歳頃。それまでゆっくりと育つのが子ども。長年子どもたちと接して学んできました。

まずは挨拶から始めよう

人前できちんと自分の意見を言う、いろんな人と話をする、などは根気よく繰り返し練習する事で身についていきます。大人しいから、性格だから、だけではないのです。学校の成績だけが人生を決める時代ではなくなっています。子ども時代に、何を身につけさせるか? コミュニケーション能力は小さい頃から訓練すれば身につける事ができます。まずは挨拶から! 今日から始めてみませんか?


ながくてアートフェスティバル展示情報
アトリエ・フラワーチャイルドの生徒作品展は今年は2カ所です。


【長久手文化の家 3F会議室】
9月29日(土)~10月21日(日)
「天井裏の小人たち」
アトリエ・フラワーチャイルド子ども造形教室の生徒200名が作り出す、不思議な天井裏に住む小人の世界! どうぞお楽しみください。


【長久手福祉の家】
9月29日(土)~10月21日(日)
「秋のかくれんぼ」
共同制作の展示です。

【ながわ けいこ】
長久手市岩作でアートスクール「アトリエフラワーチャイルド」を運営。自らの子育て経験や、教室の子どもたちとのふれあいの中で見つけたものごとをFacebookやブログでも語っています。

●ブログ ☆アトリエ フラワーチャイルド☆造型絵画教室 http://ameblo.jp/atelierflowerchild/
●HP http://www.atelierflowerchild.com/