知っておきたい長久手の今昔を、
年表、データなどなど、
いろんな方向からご紹介。
長久手ってどこにある?
長久手市がある愛知県は、律令体制以前、尾張(木曽川・庄内川地方)、三河(西三河の矢作地方)、穂(東三河の豊川地方)の3地域に分かれていたが、律令制下では、尾張・三河の2国になり江戸時代まで続いた。長久手は、この尾張の国の東のはしっこ。長久手でも一番高い三ヶ峯丘陵が三河との境。NHK大河ドラマ「井伊直虎」の最終話、井伊直政が赤備えを率いて滑走している場面に大きく出た。「尾張 長久手」。
縄文時代の土器や古墳もあるんだ!
長久手という地名が歴史に登場するのは、西暦750年「正倉院文書」の「尾張国山田郡石作郷」。続いて9世紀成立の古窯跡からの出土物に「大草」の文字が見られる。どちらも現代に続く岩作、大草にほかならず。以降 14世紀成立の三河国如意寺の「親鸞絵伝」や16世紀の「信雄分限張」に「尾州弥作久」「長久手の郷」が散見される。その後は1584年以降の「小牧・長久手の戦い」の合戦関連文書にその名が見られる。人の営みがずっと続いていたこの地に「長久手」という名前があったから、天下分け目のこの戦いにも「長久手」と名前がついたときく。
現在、総面積2,154ha(市街化区域747ha、市街化調整区域1,407ha(*))の小さなまちが、名古屋市、豊田市他近隣のビッグシティに肩をならべ頑張っている。
(*モバイルデータながくて平成29年12月発行より)