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蛍の舞う里山の風景を
長久手みなみ里山クラブ

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「歩くことが楽しくなるまち」を目指して緑豊かなまちづくり事業が実施された長湫南部土地区画整理。歩いてみると、落ち着いた色合いの建物や看板が目を引く。オシャレなお店もお医者さんもたくさんある。広い歩道は足に優しい舗装だからかジョギングする人も多く、道々にあるベンチや木陰がうれしい。あのポンプはなんだろう?なんて、おしゃべりしながら長久手みなみ里山クラブ、ほとぎの里交流館へ到着。静かに夕暮れが過ぎ、だんだんと薄暗くなってくると、わらわらと人が集まってきた。梅雨の合間の夜。みなさんのお目当ては、蛍。

スタッフが飼育している巣箱をのぞく見学者。

自然に繁殖するには10年から12年かかるというから、もうあと半分ぐらいかな」
里山の風景や暮らしぶりを残そうと、1年を通して様々な取り組みを実践している長久手みなみ里山クラブ。蛍担当の水野浩さんは、「蛍」と聞けば出かけて行き、近隣他市町での飼育の仕方を研究した。今では、毎年たくさんの蛍が飛ぶようになって、その淡い光を一目見ようと1晩約400人が訪れる。ビオトープのまわりにぽわん、ぽわん、ぽわ~ん。「あ、いたいた、光った」「あれはね、おしりが光ってるんだよ」「初めて見たね~よかったね~」真っ暗な中、蛍の光と一緒にいろんな声が飛び交う。

案内するスタッフの説明も心地良い。「こちらは源氏でね、あちらに平家がね…」。近くに住む5歳のらいとくんは蛍が見たくて、暗い中自分で自転車をこいできた。「暗いのもこわくなかった。楽しかった」とお母さんと微笑んだ。7歳のそうすけくんは「20ぴきぐらい見たよ、来年も見たい」と楽しそう。子どもたちの様子に代表の吉田日勝さんは目を細めて声をかける。「よう来てくれたなぁ、気をつけて帰ってなぁ」「ウン」

本誌が出る頃、もう蛍は飛んでいませんが、季節ごとに色々な行事を開催中。歩くことが楽しくなるまちなみを味わいながら、ぜひ、一度訪ねてみて。

【お問合せ先】
長久手みなみ里山クラブ
TEL:0561-76-8886
HP:https://minamisatoyama.jimdo.com/
ブログ:https://blog.goo.ne.jp
【ほとぎの里交流館】
通常第1日曜日、第3土曜日の
10時から15時が開園日